最近は「分かりやすく伝えること」がブームになっています。
自分の想いを「伝える」ということは、ホントにホントに大切なこと。
仕事でも恋愛でも家庭でも「伝える」ことが、一番大切です。
なぜ、「伝える」ことが、一番大切なのでしょうか?
これから「伝えること」がなぜ一番ダイジなのか。
「どうすれば」うまく伝えることができるのか、を書いていきます。
人生では、自分の想いを伝えることが必要な場面がたくさんあります。
想いを伝える場面とは、人生においてもホントに大切な場面です。
その後の人生を大きく左右してしまいます。
私が「伝える」スキルが最も大切だと感じた場面をお話します。
2年前、不動産開発業に従事していたときのこと。
考えていたアイデアを実行しようと、当時の主任・部長・社長にプレゼンをしました。
一生懸命に想いを伝え、質問にも回答して、「よし、これで伝わったな」と思っていました。
しかし翌日、昨日伝えたはずのことを質問されました。
「あれ、伝わってなかったのか?」
そして、最終決定をする社長も「いずれは実行しよう。でも、今はタイミングが違うからね。」とひとこと。
アイデアは完璧だと思っていました。絶対に上手くいくと。収益や将来性に関しても、徹底的に調査し、話としては筋が通っていると思っていました。
でも、アイデアは却下。見送られることに。
そこで初めて、「伝えること」がどれだけ大切か、身をもって学びました。
結果として、もう一度伝えるチャンスをもらい、実行することに。
そのアイデアを実行したことで、人生が変わりました。
自分の想いを多くのひとに伝え、そこからたくさんの出会いがあり、現在では自分のビジネスを持てるようになりました。
あの場面で「伝えられた」ことは、私の人生を変えた大きなきっかけでした。
なんども繰り返しですが、「伝えること」で人生は変わります。
他にも、例えば学生さんの話。
将来どういう道に進みたいのか、教師や親に説得する場面を想像してください。
ただ「自分の想い」を伝えても、「そんなのは話にならん!現実的ではない!」と反対され、結局教師や親の望む道を歩んで後悔する。
そんな話はたくさんあります。
起業でも同じです。
就活でも同じです。
恋愛でも同じです。
子供に伝えるときも同じです。
「伝わる」か「伝わらない」かで、その後の人生を大きく左右します。
どうせなら、豊かな人生を、幸せな人生を、そして充実した人生を送りたい。
そのために、「伝えること」について「ちゃんと」考えましょう。
一生懸命に伝えても「伝わっていない」のが現実です。
今まで歩んできた人生も価値観も違う他人に伝えるのですから、伝わらないのが当たり前する。
「きっと伝わっただろう」という考え方を、「伝わなくて当たり前」という考え方にシフトしましょう。
では、具体的にどうすれば伝わるのか?
考えてみましょう。
まずは、伝えたい想いが明確なこと。
そもそも伝えたい内容が曖昧では、伝わるはずがありません。
とりあえず友人に話始めたのはいいが、話している途中で何が言いたかったのか分からなくなった。それって本当に自分にとって大切なのだろうか。
あなたも、そんな経験があると思います。
それはあなたにとってホントに大切なことですか?
一番大切ですか?それはなぜですか?
他と比べてどのくらい差があるのですか?
一番大切でなければ、「どうでもいいこと」です。
「どうでもいいこと」は、ひとには伝わりません。
伝える前に、ひとりでしっかりと考えましょう。
「伝えたい」のであれば、相手を想うことが大切です。
あなたは、いまからどんな相手に伝えようとしていますか。
相手が子供なのか、それとも会社の上司なのか、専門家なのか、素人か、それを考えなければ、伝えるはできません。
例えば、昔こんなことがありました。
学生時代、ピザ屋で宅配のアルバイトをしているときです。
新人で、宅配業のことなんてなにも知りません。
そんな時に、厳しい店長から「信号の時間と変わるタイミングを覚えろ!それが一番ダイジだ!」とひとこと。
覚えていないと、ものすごく怒られました。
なぜ信号を覚える必要があるのか?
裏道を覚える方が大切なのではないか?
それが大切ということが、全く伝わりませんでした。
よって、信号のタイミングを覚えることもできないし、結果もでません。
「新人」に伝えるのであれば、違う伝え方をしなければ伝わりません。
「相手」によって、伝え方を変えなければいけないのです。
「子供」に伝えるときは、みんな優しい言葉で伝えることができるかもしれません。
でも、他の場面を考えてみると、「相手が誰なのか?」をしっかりと考えて伝えているひとはホントに少ない。同じ説明をしてしまっています。
このピザ屋の例を使って、「どうすれば分かりやすくなるのか」を考えてみます。
「一瞬で大切なことを伝える技術」かんき出版の著者である三谷宏治氏は、分かりやすく伝えることについて、このように語っています。
「重み」と「差」で話すのです。ダイジなところでこんなに差があります!と。 三谷宏治 「一瞬で大切なことを伝える技術」かんき出版
これ、ホントにダイジです。
先ほどのピザ屋の例を使って説明します。
ピザ屋の店長は、配達員に「信号の時間と変わるタイミングを覚えろ!それが一番ダイジだ!」と伝えたい。
でもこれだと、なにを言っているのか、いまいちわからない。
これを「重み」と「差」を使った説明に置き換えます。
店長:うちの店の最大の売りは「いつ注文しても、30分以内に温かいピザを届けること」 です。近隣の店舗は、注文する時間帯によって、お届けの時間が違います。
ちなみに当店はエリアNo1の売り上げを継続しています。
当店の利用者の声を聞いてみると、8割のお客様が「いつ頼んでもすぐに温かいピザを必ず持ってきてくれること」が当店を使う主な理由とのことです。
30分以内に届けるためには、信号の時間と変わるタイミングを読む必要があります。
まず原付バイクは、30キロ以上のスピードを出せません。これは法律で決まっているので、必ず守ってください。
次に、目的地まで行く道は、大通りと裏道があります。
裏道が早いと思いがちですが、距離的にも大通りを通るほうが近いです。
裏道ばかりを使うと、結果的に距離が長くなります。
他にも、裏道は道路の状態が悪いので、ピザが崩れる危険があります。
商品が壊れてしまっては、本末転倒です。
安全に早くピザを届けるためには、主に大通りを使うルートが基本です。
しかし、大通りは信号が多く、信号で止まる時間が一番無駄な時間です。
信号の時間を読むことで、「この信号が赤であれば、2つ先のこの信号は青。30秒後に変わる。それであれば、このルートに切り替えよう!」と臨機応変にルートを変えていくことで、無駄な信号待ちの時間を削減し、安全に早くお届けすることができるのです。
以上です。
書いていて思いましたが、私の説明も下手ですね。。。
まだまだ勉強しなくては。。。
このように、ダイジなところでこれだけ差があるんですよ!だからこれをしましょうね!と伝えましょう。
大切なことなので、もう一度引用します。
「重み」と「差」で話すのです。ダイジなところでこんなに差があります!と。 三谷宏治 「一瞬で大切なことを伝える技術」かんき出版
池上彰さんといえば「分かりやすい説明」で有名ですね。
池上彰さんが、いつも心がけていること、それは
「聞き手に話の地図を示すこと」です。
いきなり話はじめたのでは、いったい何の話をしているのか?分かりません。
あえて、何の話かわからないように始める方法もありますが、基本的にはNGです。
まず「これからこんな話をしますよ。大切なことなので、しっかりと聞いて考えてくださいね!」と、こんな感じです。
このブログで言えば、
これから「伝えること」がいかに大切かを話します。
その後に、どうやったら「分かりやすく伝えるのか」を話します。
大切なことなので、ぜひ聞いてくださいね! という感じです。
人間は、一度にたくさんのことを言われて混乱します。
結局、なにが大切なの?となってしまい、たった1つの大切なことも伝わりません。
たくさん言いたいことがあるのは分かります。
それは素晴らしいことです。
でも、ぐっと我慢して、1度に伝えることは1つに絞りましょう。
一番ダイジな、たった1つのことを、しかっりと伝えましょう。
ひとりで考えていると、思考が止まってしまうことがあります。
そんなとき、私は映画を見たり漫画を読んだり・・・(ダメですね・・・)
人と話すことで「止まっている思考」を動かすことができます。
行き詰まったときは、友達や家族に話してみましょう!
話すということは、相手から「これってどういうこと?」「ダイジって言ったけど、なんでダイジなの?」など、レスポンスが返ってきます。
レスポンスが返ってくることで、「たしかに、なぜだろう?」と自分自身気づきがあり、思考が進みます。
結果として、ロジカルな思考に成長していきます。
心を許せるひとがいるならば、思い切って話してみましょう。
その繰り返しによって「分かりやすく伝えるスキル」を手にいれることができます。
あたなは、会社での会議をどう感じていますか?
結局決まらない、ムダな会議だと感じたことはありませんか?
よりよい結論を導くためには、発展的な議論が必要です。
それを実現するためにも、この分かりやすく伝える考え方は大切です。
聞く立場になった場合でも、
「それってなぜ一番大切なんですか?」「どんな差がありますか?」
と、相手の発言をロジカルな意見に変えていくことができます。
このレスポンスが、発展的な議論を生み出します。
私は、とあるアイデアで起業をしましたが、
「発展的な議論」がいかに大切かを知りました。
きちんと議論すれば、必ず最良の答えが見つかります。
さらに思いもよらないアイデアが生まれることもあります。
むしろ、議論の中から生まれてくるアイデアのほうが多いです。
「伝えること」をしっかりと考えて実行すれば、「聴くこと」も上手になります。
一石二鳥のスキルですね。
いかがでしたか?
「伝えること」は最も大切なスキルであることをご理解いただけましたか?
より幸せな人生を送るために、あなたの「想い」をしっかりと伝えられるようになってほしいと思います。
あなたの人生において、この記事が少しでも役に立てれば、望外の望みです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
では、より豊かな人生を願って。